2020-09-03 Updated
以前、母が作っていたホームページでいただいたおたよりです。
一部文章を修正してあります。
アンネタンポンという製品があった頃です。初めてタンポンを使った時、説明書に「未婚の方でも使えます」と書いてありました。「処女膜は膜ではなくヒダ状のものでタンポンを使っても破れることはありません」というような文章が書いてあった様に思います。当時でも未婚の女性が全て処女、というわけでは無かったと思いますけれども、遠回しにそのように書いてあったようです。
私もその時までに性体験はありませんでしたが、その一文を信じてトライしました。当時のタンポンは、アプリケーターなどという気の利いた物はありませんでした。指に被せるカバーが付いていて、それを被せて指で押し込むものでした。最初はなかなか上手く行かず、何本か失敗して無駄にしました。やっと上手く奥まで入れられたら違和感も無く快適でした。今も「フィンガータイプ」というのが有るようですけれど、近所のドラッグストアでは見かけません。
佳子
私が中高生だった頃、生理用品はアンネ社のナプキンが大ヒットしていました。そのせいか、「生理」そのものを「アンネ」とよんで、「今日はアンネの日なの」なんていう言い方をしていました。男子が「○○子、今日アンネらしいぞ」なんて言っているのが聞こえたこともありました。
みさ
私が中学生の頃は、まだテレビで生理用品のCMは放送していませんでした。ラジオではよく放送されました。「敏感な一週間をできるだけ快適に」とか「いつも爽やか頼れるアンネ」といったコピーを男性アナがまじめに読んでいる声に顔を紅らめていました。
麻紀
今のナプキンはどれも下着に接着するテープが付いていますが、私が初潮を迎えた頃のナプキンにはテープが有りませんでした。
裏表を間違えない様に、裏側がピンク色になっていたり、裏に一本青い筋が入っているものもありました。それでも慌てていて間違えてしまい大失敗をしたことも有りました。先の方に横向きに小さなテープが付いたナプキンが登場したのは、中学生の頃だったと思います。
小夜
今売っているナプキンはどれも1個ずつビニール袋に包装されていて衛生的に持ち歩きができますけど、昔は個包装されずに売られているナプキンがありました。折りたたんでいない平らなままのナプキンが重ねて包装されていました。
その当時でも個包装されていた製品もあったので、学校に行く時はそちらを使い、家では個包装無しのものを使っていました。そういえば昔の個包装されたナプキンは真ん中で折り畳まれてたのに、いつの間にか3つに畳まれたものに変わりました。真ん中の折り目の所から横漏れするのを防ぐ目的だったと思います。
Satoko
最近のナプキンは吸収力も防水力も優れていて、よほど量が多かったり長時間交換できない時でないと、経血が漏れるということは少なくなりました。ところが昔のナプキンはそれほど長時間でなくても漏れました。それも横漏れするとか、運動した時にナプキンがズレて漏るのではなく、ナプキンの裏から経血が染み出してくるのです。
それで、夜寝る時や長時間交換できない時はナプキンを2枚重ねて使っていました。いつの間にかナプキンの性能が良くなって、そういう心配が無くなりました。
百合子
ナプキンの端の形のことです。小学生で初潮を迎えた頃に使っていたナプキンは前後が丸くカットされていました。ただし、今のナプキンの様に接着されていなくて、切りっ放しの仕上げだったと思います。
その後、前後を真っ直ぐにカットしてヒートシールしたものが売られる様になりました。裏に青線が入っていたのもこの時期だったと思います。いつのまにか前後が丸くカットされたものが登場して、いつの間にかほとんどの製品がその形になりました。「ビオロン形」とかいって中央が細くなったのは少し後だったでしょうか。
まゆみ
外資系大手が日本市場に参入した直後の頃、よく街頭でナプキンの試供品を配っていました。付き合っている相手ではない男友達と一緒に歩いている時にその場面に行き会い、普通のティッシュ配りかと思って受け取ったのですが、手にしてみると生理ナプキンでした。それも夜用の特大の奴で、それが何で有るか気づいた時の気まずさは忘れられません。
えり
「ニーナ」という製品に色違いのものが有って、小学生の頃に同級生が使っていて凄く欲しくなりました。たしか、ピンク、黄色、青、白の4色だったと思います。もちろん裏側の色が違うだけなのに、なんだかお洒落に思えました。
母親に無理を言って買って貰い、友達同士で話し合って色違いを交換したのも懐かしい思い出です。調べてみたら十條キンバリーという紙製品メーカーから発売されていたようです。
恵子
(U/H5)